見積りが安いからといって必ず成約するとは限らない。

逆に非常に高価なブランドのデザインの制作を考えてみよう。

ブランドのデザインは特に洗練されていて市場、ターゲット、ニーズに合った提案がなされている。そこに至るまでにどれだけの時間、労力があっただろうか。

たった1本の線が描かれただけの看板やチラシがあったとしよう。そのデザイン費用が何十万円も何百万円もしたら・・・

そんな簡単な仕事は無いと思うかもしれない。だがデザインの世界では存在するのも事実。

クライアントへの提案をするにあたって、どのターゲット層で、何故そのデザインで、高額でも払う価値が市場の分析結果やニーズに合い、短期間で元を取り、以前より収益が増すとある程度分かれば、誰もが納得し初期投資としても安心できる価格となる。

 

わかりやすく言えば、そのお店が以前は月100万円の売り上げがあったとしよう。

そのデザインが30万円で単純な形状で単色であるために看板を制作するコストが通常の印刷より10万円も安くでき、さらにインパクトが強いので道を行き交う人々が興味を持ってアクションしてくれる人数が前月の30%あがり、直接の販売が依然の5%増えたとしたら、最短で2か月、長くてもチラシが無くなるころには必ず元が取れるようになっている。

 

そこに至る確証を得るためには、相当な経験を積まなければならないが、自身の実績としてそれに勝る武器は無い。

(誰も作り上げたことのない、ずば抜けてぶっ飛んだデザインもある意味武器かもしれないが笑)

 

お金が絡むと怖気ずく人はかなりいるだろう。筆者も当初は「誰にも言わないでくださいね。」と全員に割引をしていた。

だが、実際は違った。

何故この価格なのかを明確に説明できる「確証と自信」を持つことがあなたのデザイナーとしての価値なのだ。

もっと言えばたとえ一本の線のデザインでも、今まで培った経験年数、知識、ノウハウ、リサーチによる分析、その後想像できる限りの応用などを元に作り出し、確証と自信のもと完成したデザインだとしたら、相当な価値があるはずだ。
安いのはもちろん良いことだが、ではなぜそこまで安いのか。あなたは自分にもクライアントにも理にかなった説明ができますか?

その説明ができるようになったときクライアントは安心して依頼を持ってきてくれるようになる。

筆者の場合は、その説明をある方法でクライアントにリアルに体感していただくことで現在まで新規を含め90%以上の成約率を保持することができた。

そのノウハウについては次回の「時は金なり」で紹介しよう。